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若い人や子供が扱いづらいと思ったことはありませんか。今ほど世代間の価値観のギャップが大きな時代はないかもしれません。

東京都世田谷区に校則のない中学校があります。制服も私服も自由、タブレットも携帯持ち込みもOK。ルール無用の何でもありな学校だそうです。公立でありながら難関高校に進学するこの中学校に、学区外からわざわざ転居してくる子も多いといいます。

校則にぶつかった子供たちに「何故ダメなのか」と問われたとき、納得のいく回答が出なかった校則を無くしていったら、結局何も残らなかったそうです。「それが学校のルールだから」「これまでもずっとそうだったから」「みんなそうやって我慢してきたんだ」などの御託を並べてみても、インターネット時代の子供には通用しません。

20年前とは子供たちの質が違っています。しかし、もう何十年も大人をやっている人で、特に親や先生の言いつけを守って生きてきた人たちからすると、何故どうしてと鋭く質問してくる現代の子供は扱いにくいと思います。このような摩擦に的確に対応したのが、世田谷の中学校であると思います。

80年代頃から起こった校則の厳格化は子供が社会から落ちこぼれないようにという思いから生まれたといいます。世の中が豊かになり不良少年が生まれた時代です。不良少年を取り締まるために彼らの好む髪型や制服を校則で締め出すという発想でしょう。そのルールを40年後の世界にそのまま適用しているのですから無理があるに決まっています。

現代は変化と多様性の時代です。様々なタイプの人が、様々なスタイルで活躍できる時代です。これまでの発想や仕事の仕方にとらわれずに、新しい時代を切り開いてゆきたいですね。「普通」からはみ出るような人をいかに活かすか。これが今のビジネスのメインテーマかもしれません。