【コラム】2008/01/22
アメリカがくしゃみをすると 日本は肺炎になる？
アメリカ経済がきっかけで 世界同時株安になって 大変なようです。テレビでも経済評論家が 明日にでも財布の中身が空っぽになってしまいそうな話をしています。
確かに 私の子供のころは 毎月一回は 今月の国際収支は赤字だ黒字だと ラジオのトップニュースになっていました。子供心に 赤字だと首切りが起こって 赤い血が流されるような恐怖感を持った思い出もありました。そのころの強い記憶が この手のニュースに敏感な反応をする人間が多いのではないかと思います。
今回もアメリカの住宅バブルの崩壊が起こり 世界的に金融不安を引き起こしていますが 私たちの生活に どれほどの影響があるでしょうか。
戦後まもなくの日本では 何の資産もなく 働くことだけが頼りの 発展途上では アメリカの経済不況は大問題でした。肺炎になったのは過去の日本でした。ですから 今回アメリカのくしゃみで肺炎になるのは 中国ではないかと思われます。
日本は 半世紀にわたる 資産形成によって １４００兆円の個人資産があるといわれています。今回のブッシュ大統領の素早い経済救済策も１５兆円の投資で問題解決しようという程度のことです。（この額では期待はずれという反応のようです。しかし手早い対応は素晴らしいですね。日本政府は何もしないのです。）
日本が豊かになったのは 経済成長のおかげですが それ以上に 戦争をしない時間が半世紀以上も続くことで 豊かさに厚みがでて来ています。
６０年 平和が続くことで 今の しっかりした 豊かさが手に入ったのです。これを絶やさないためには 戦争をしないことが大事なのでしょう。そして 経済評論家にのせられて 後ろ向きになってしまっては その 豊かさを失うことになるのでしょう。
前の米国の不動産バブル崩壊時でも 日本の住宅産業は絶頂期を迎えて頑張っていました。
昨年より 今年は 庭を作りたい人々が 多くなると思います。団塊世代の持っているセカンドステージを楽しみたいとするエネルギーは 半端なものではないと思います。
輸出が減っても 庭は減らないと思います。減らさないように みんなで 頑張りましょう。
