【コラム】2022/10/01
iOSアプリの値上げ
アプリが値上げされる要因の大分部は為替レートにあります。最近は米ドルに対して日本円がかなり安くなってきていますから、その影響で日本国内ではアプリの価格が上がってきます。輸入品の価格が総じて上がっている中、当然の動きと云えます。
ところで、アプリの価格は誰が決めているかと言えば、すべてAppleが決めているわけではありません。アプリを開発しAppStoreに公開している会社や個人が、基本的には独自に価格を決めています。アプリの内容にそぐわないとAppleが判断されなければ、そのままの価格でストアに並ぶことになります。
アプリの価格は、例えば1,980円などのように自由に決められるわけではありません。米ドルに対応した価格表があり、そこから選択する形式での価格設定が許されています。価格表からティア1を選ぶと1ドル相当、ティア8を選ぶと8ドル相当の価格が設定され、それが各国の通貨に変換されてストア内の価格表示になります。
つまり、今回のアプリの値上げの話は為替の影響が基本ですが、アプリの開発元の判断によってはそこまで値上げされないケースもある、ということになります。アメリカなどの海外製のアプリについては値上げする可能性が高いですが、日本国内で開発されたものには上がらないものもあるでしょう。
いずれにしましても、もしほしいアプリがあるのでしたら、値上げ前に購入することをお勧めします。値上げ後に購入する場合でも、すぐには購入せずに1〜2週間様子を見ることをお勧めします。アプリの開発元はそれぞれストアの販売状況を見ていますから、値上げでセールスが落ちれば、価格設定を変更してくる可能性は十分にあります。
