【コラム】2023/06/11
「空間コンピュータ」だそうです
Apple Vision Pro（アップル・ビジョン・プロ）は、見た目はいわゆるVRゴーグルのようなものですが仮想空間を体験するのが主たる目的ではなく、ゴーグル型のモニタのようなものです。外界を撮影するカメラもついていますので、自分の部屋の周囲の様子とデジタル映像を合成した状態で見られます。
100%デジタル映像に設定すれば、通常のVRゴーグルのように仮想空間に浸ることができ、デジタル映像の割合を下げて、周囲の様子を見ながらその中に仮想のデジタルモニタを配置し、タブレットのように使うこともできます。
WWDCの説明を見てみると、Appleがユーザーにやらせたいことは、モニタの制限受けずに、自由な場所と大きさでパソコンを操作したりデジタルコンテンツを楽しんでほしい、そして、ゴーグルをつけていても周囲とのコミュニケーションを遮断しない状態でできるようにする、ということのようです。
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これが意味することは、部屋の中でデジタルデバイスを使うときは、いつもこのゴーグルをつけよう！ という提案である、ということでしょう。そのためには、軽量である必要がありますし、目の周囲にゴーグルの跡がつかないような工夫も、きっとされているでしょう（されていないかもしれませんが）。
このゴーグルの価値を高めるには、VR空間ならではの体験をするためのソフトやコンテンツが必要となります。開発者側から見ますと簡単には踏み込めないハードルの高さがありそうですが、新しい何かが生まれるかもしれませんので、考えてみたいと思います。
いずれにしても、Apple Vision Proがちょっと着けてみたくなるような新しいデバイスであることは間違いなさそうです。が、お値段は、50万円程度の見込みだそうで、簡単に世の中に広がってゆく値段ではありませんね。
 | 余談ですが、私の愛用の安眠用アイマスクがひそやかに自己主張してきましたのでご紹介します。シルクなので、1,600円しました。 |
