パソコンを使っているとお世話になるツールの多くは、何らかのサーバーにつながっています。あなたの情報は、インターネットのどこかにありますが、実際の所在地がどこなのかはよくわからないですね。
情報は何でも、インターネットに保存しておくのが便利、と言われます。どこからでも保存して、どこからでも開けるので確かに便利ですよね。GooglePhotosの写真サービスなどは大量の写真をサーバーに保存することができます。パソコンでもスマホでも見られますし、誰にでもすぐに見せることができて便利です。
GooglePhotosに限らず、データや情報を保管するサーバーのサービスは、当たり前ですが自分のパソコンやスマートフォンからデータを送り込むことができます。手元にあったデータをサーバーに上げるので、一見、自分のデータを自分の場所に入れ替えただけです。
パソコンのデータがインターネットのどこかにあるサーバーに送られたということは、頭では理解できます。しかし、今撮影した写真がサーバーに転送されても、スマホを見ればそこに出てきますから、データが既に地球の裏側のサーバーに収まったとは思えくなります。
インターネットはいつもつながるとは限りませんし、サーバーが100%安全なわけではありません。地震や洪水などの災害でサーバーが物理的に破壊される可能性もあります。遠い山の中にある別荘のようなものです。自分の場所ではあっても、本当に大事なものは別荘には保管しないと思います。
幸いデジタルは、品質を落とさずに幾らでもコピーできます。サーバーにあげたデータは日々の生活や作業で便利に使えますが、それなりの確率で消えてなくなる可能性を秘めています。本当に大切なデータは、手元のデバイスにもコピーを持っていてください。