第18回 国際バラとガーデニングショウ レポート〜前編〜
埼玉県所沢市の西武プリンスドームにて、5月13日(金)〜18日(水)に開催され大盛況の内に幕を閉じた、国際バラとガーデニングショウ。
今回のテーマは、花の都”Paris”
西武ドームの屋根の下に、6日間だけあらわれた、バラと花々であふれたパリの街並みをレポートします。
前編は、フランスを様々なデザインで表現した、コンセプトガーデンのご紹介をさせていただきます。
観客席から会場内に降り立つと、まず出迎えてくれたのは、大きなバラのアーチです。ランドスケープ・アーキテクトの阿部容子氏の手がけたバラのエントランスガーデン。
アーチの周りには、世界のナーセリー、バラ育種会社の手がけたバラたちが並びます。
写真右は優雅なフランスの古き良き時代を表現したという、淡い色合いが美しいボーダー花壇です。垂れ壁で仕切られた向こう側にはトリコロールの色彩を取り入れた、全く印象の違う前衛的な花壇が作られ、フランスの2面性が表現されています。
エントランスを抜けると表れたのは、小さなショップが建ち並ぶ「パリの小路〜La Rue de Paris〜」
ハンギングやスタンダード仕立てのバラたちが店先で咲き競う光景が、可愛らしいパリの小路をイメージさせます。
有名パティシエのショップも多く出店されており、バラとスイーツのコラボレーションも見受けられました。
パリの小路にあるお店の一つである、フランス出身のローラン・ボーニッシュ氏の手がけた「Laurent.B Bouquetier 〜パリ街角のお花屋さん〜」
Bouquetier(お花屋さん)のショーケースには、美しいバラのブーケが並んでいます。ここではローラン・ボーニッシュ氏がブーケのデモンストレーションを開催。お花屋さんの生の仕事を見ることができます。
また、お店の裏には、店主がくつろぐ裏庭がひっそりと見えます。デモンストレーションで作られたブーケが入れ替わりに飾られるという演出も素敵でした。
マーク・チャップマン氏が手掛けた「クリスチャン・ディオール 香りの庭」
モード界の重鎮、Diorが子ども時代に母と過ごしたフランス、ノルマンディーのグランヴィルの庭を再現。まるで英国のようなナチュラルなガーデンは、当時のフランスには珍しいスタイル。それは、このリュンブの家が建つ場所が海岸を見下ろす崖の上に建っていたため。気候が厳しく、デリケートなバラなどが育たなかったためです。母と共に試行錯誤を繰り返し、植物に服飾デザインのヒントを見出すなどディオールにとって非常に大きな体験になりました。白いベンチはディオールがデザインし、制作したものです。
また、会場内にはオードトワレの展示もあり、ディオールのラッキーチャームでもあるスズランの香りで有名な「ディオリシモ」も体験することができました。
タカショー/庭チャンネルの手がける、「ガーデンセラピーの庭」
お家の外構の一般的なサイズ、10坪のエリアに作られた癒しの庭。都市部の狭小地に建つお家にとって、とてもに参考になるモデルガーデンになっています。パラソルやアーチ、オベリスクなど、憧れのアイテムがぎゅっと詰め込まれた空間。大きな花壇やパラソルなどがあるにもかかわらず、カフェスペースのゆとりや動線もしっかり確保されているところがさすがです。カフェスペースでは、お庭に関するお悩み事をプロにも聞ける相談コーナーもありました。
写真右はコンパクトだけど大容量の2段プランター。ハーブの栽培にはもってこいのサイズです。折り畳み可能なので、オフシーズンでも収納場所に困らないところが良いですね。
今回のテーマは、花の都”Paris”
西武ドームの屋根の下に、6日間だけあらわれた、バラと花々であふれたパリの街並みをレポートします。
前編は、フランスを様々なデザインで表現した、コンセプトガーデンのご紹介をさせていただきます。
憧れの国、フランスを表現した様々なガーデン
アーチの周りには、世界のナーセリー、バラ育種会社の手がけたバラたちが並びます。
写真右は優雅なフランスの古き良き時代を表現したという、淡い色合いが美しいボーダー花壇です。垂れ壁で仕切られた向こう側にはトリコロールの色彩を取り入れた、全く印象の違う前衛的な花壇が作られ、フランスの2面性が表現されています。
パリの小路〜La Rue de Paris〜
ハンギングやスタンダード仕立てのバラたちが店先で咲き競う光景が、可愛らしいパリの小路をイメージさせます。
有名パティシエのショップも多く出店されており、バラとスイーツのコラボレーションも見受けられました。
Laurent.B Bouquetier 〜パリ街角のお花屋さん〜
Bouquetier(お花屋さん)のショーケースには、美しいバラのブーケが並んでいます。ここではローラン・ボーニッシュ氏がブーケのデモンストレーションを開催。お花屋さんの生の仕事を見ることができます。
また、お店の裏には、店主がくつろぐ裏庭がひっそりと見えます。デモンストレーションで作られたブーケが入れ替わりに飾られるという演出も素敵でした。
ジョセフィーヌが愛した マルメゾン城 バラの館
荘厳な雰囲気のシンメトリーなフランス式庭園は、吉谷桂子氏が手掛けた、 「ジョセフィーヌが愛した マルメゾン城 バラの館」 ナポレオンの妻であり、熱狂的なまでにバラや植物、芸術品の蒐集を行ったジョセフィーヌ。その情熱を感じられるガーデンでした。 奥には精密な植物画で有名なルドゥーテのバラの絵が掲げてあります。 |
クリスチャン・ディオール 香りの庭
モード界の重鎮、Diorが子ども時代に母と過ごしたフランス、ノルマンディーのグランヴィルの庭を再現。まるで英国のようなナチュラルなガーデンは、当時のフランスには珍しいスタイル。それは、このリュンブの家が建つ場所が海岸を見下ろす崖の上に建っていたため。気候が厳しく、デリケートなバラなどが育たなかったためです。母と共に試行錯誤を繰り返し、植物に服飾デザインのヒントを見出すなどディオールにとって非常に大きな体験になりました。白いベンチはディオールがデザインし、制作したものです。
また、会場内にはオードトワレの展示もあり、ディオールのラッキーチャームでもあるスズランの香りで有名な「ディオリシモ」も体験することができました。
春の陽気に誘われて さあテラスで家カフェ
ガーデンセラピーの庭
ガーデンセラピーの庭
お家の外構の一般的なサイズ、10坪のエリアに作られた癒しの庭。都市部の狭小地に建つお家にとって、とてもに参考になるモデルガーデンになっています。パラソルやアーチ、オベリスクなど、憧れのアイテムがぎゅっと詰め込まれた空間。大きな花壇やパラソルなどがあるにもかかわらず、カフェスペースのゆとりや動線もしっかり確保されているところがさすがです。カフェスペースでは、お庭に関するお悩み事をプロにも聞ける相談コーナーもありました。
写真右はコンパクトだけど大容量の2段プランター。ハーブの栽培にはもってこいのサイズです。折り畳み可能なので、オフシーズンでも収納場所に困らないところが良いですね。
日仏「階 ―きざはし―」 志穂美悦子
NHK『趣味の園芸』50年ガーデン
NHK『趣味の園芸』放送開始から50年を記念して作られた、『趣味の園芸』50年ガーデン。 コンセプトは、カラフルなパステルカラーのマカロンがショーケースに並ぶ、パリのお菓子屋さんのイメージ。 やさしいイエローのつるバラを背景に、カラフルなバラや植物たちがテーブルを囲みます。 ブースでは、日替わりで『趣味の園芸』講師陣のライブトークが繰り広げられました。 |
様々な視点から、フランスの姿を花とみどりで表現した作品たちをご紹介してきました。お楽しみいただけましたでしょうか?ガーデナー達のイマジネーションや、表現力を楽しめる素晴らしい機会でした。 当日行けなかった方も、会場の華やかな雰囲気を少しでも感じていただければ幸いです。 後編は、コンテストガーデンの作品をいくつかご紹介していきたいと思います。 |