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鳥取県立倉吉農業高等学校
ユーザー事例|鳥取県立倉吉農業高等学校

「プレゼン力」は、将来につながる力


2002年から倉吉農業高等学校で使われている学校教育用CAD「ケンブリッジ」は、造園の授業で今もなお使われている。15年以上も使われているCADは、学校でどのように根付いているのだろうか。

鳥取県立倉吉農業高等学校

導入ソフト




地域づくりへの参加で成長する生徒たち
132年の歴史を持つ鳥取県立倉吉農業高等学校は、生物科・食品科・環境科の3つの科からなる農業を専門とした高校だ。教育方針として、4つの柱をミッションとし、教育力をみがくと共に人間力を育成している。学校外の教育にも力をいれていて、現場見学やインターンシップを行い、学校では体験できない技術や知識を学んでいる。CADの授業科目のある環境科でも、倉吉市の庭園の管理や、県のイベント「花と緑のフェア」で庭園を制作するなど、地域に根差した農業教育を展開している。生徒は、このような経験を経て「考えて提案する」という意識が自然に身に付いていく。




3D空間が苦手な生徒も楽しく学べる操作性
倉吉農業高等学校は、造園に特化した学科ではないため、CADの授業時間が少なく、限られた時間でカリキュラムを作らなくてはいけない。こうした状況にピッタリ一致したのが、学校教育用CADの「ケンブリッジ」だった。2002年に初めて導入し、2015年には、バージョン11にバージョンアップをした。初期のケンブリッジを知る竹内先生はこのように話す。「以前に比べると分かりやすくなっています。授業構成も考えやすくなりました。限られた時間の中で、効率よく作図がパッとできるのがCADの良さですね。教えやすいので助かっています」動画マニュアルをイヤホンで聞きながら、すいすいと描いてしまう生徒もいるようだ。また、生徒の特性についても教えてくれた。「生徒の中には、空間把握が弱い子がいます。その子には、空間トレーニング(教材用テンプレート)が合ってました。物体を視覚的に動かすことができ、感覚的に3D空間を学ぶことができます」生徒にとっても、先生にとっても学べるCADとして定着しているようだ。


3D空間が苦手な生徒も楽しく学べる操作性
環境科の神庭茉央さん
環境科の神庭茉央さん。パソコン未経験で始めたCADだが、今では課題を描くスピードがクラスで一二を争うくらいに上達した。「操作は感覚で覚えられました。細かい作業には時間がかかりますが、使いやすいです。実物みたいに見えるパースは驚く瞬間です」と神庭さん。卒業後は服飾の仕事に就くようだが、CADの経験は活かしていきたいと話してくれた。


生徒の意思が高まるデザインコンテスト
作品名「私の理想」 作者「神庭茉央さん」(写真上)2018年度 オーセブン・デザイン・コンテスト応募作品
生徒の意思が高まるデザインコンテスト
生徒たちには、オーセブンが主催する「オーセブン・デザイン・コンテスト」に参加することを目標に掲げている。これは、「自分で考えながら作る」プレゼン力を鍛える目的がある。コンテストに応募する図面は、先生と生徒が何度も打ち合わせをし、試行錯誤しながら作り上げていく。授業の時間は限られているため、マニュアルを一通り練習した後に、コンテスト用の図面に取り掛かるというから驚きだ。2013年には入選を果たしていて、今年も数多くの図面がオーセブンに届いた。先生が伝えようとする意思が、生徒たちにも伝わっているようだ。


写真左より、環境科の森林・土木設計コースを担当する教頭 竹内先生とフラワー・ガーデンコースを担当する山田先生。「教員もCADを触ることができないと生徒に教えられません。テキストと研修を活用しながら勉強しています」と竹内先生。先生方によってオーセブンのCADは支えられている。
環境科の森林・土木設計コースを担当する教頭 竹内先生とフラワー・ガーデンコースを担当する山田先生


鳥取県立倉吉農業高等学校
〒682-0941 鳥取県倉吉市大谷166
TEL:0858-28-1341 
FAX:0858-28-1341

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