テキストのチャットでAIと会話ができるChatGPT(チャットジーピーティ)が話題です。さてこのサービス、何なのでしょうか。
ChatGPTはOpenAIという会社が開発したサービスです。この企業はAIの技術をさまざまな用途に合わせてデザインし、人の生活を改善することを目的にしています。設立にはあのイーロン・マスク氏も携わっているとのことです。世界中が最も注目している企業の一つです。
AI(人工知能)はこれまでもありました。WindowsのCortanaやAppleのSiriなどが有名ですが、これらとChatGPTは別のタイプのAIです。CortanaやSiriはWindowsやAppleの製品のサポート役として働くAIである一方で、ChatGPTは会話の内容が限定されない汎用のAIです。
汎用のAIの事を特にAGI(Artificial General Intelligence)汎用人工知能と呼んで区別します。これまでのAIが図書館の中で働く司書や囲碁のプレーヤーなどの代わりを務めたのに対して、AGIは物知りの友達のような存在と言えます。ちょっと知りたいことを聞けば、インターネットで良く調べたら出てくる程度の情報を自然な文章で返してくれます。
これまでGoogleなどの検索エンジンで調べていたことをChatGPTに入れてみると、このAIの仕事が何なのかよくわかります。Googleで検索するとキーワードに関係の深いサイトが一覧で表示されそれらを一つずつ開いて情報を収集しますが、ChatGPTは検索一覧を見てまとめた結果に近いものをいきなり回答してきます。
実際にChatGPTでの会話をしてみました。
私
「お施主さんが弁護士なんだけど、どんな庭を提案したらいいかな?」
ChatGPTなかなか、すごいですよね。
「お施主さんが弁護士の場合、庭のデザインに求められる要素は、一般的なお客様とは異なる場合があります。例えば、プライバシーやセキュリティに対する要求が高い場合があります。そのため、以下に示すような庭の提案が役立つかもしれません。
1
プライバシーを守るデザイン:弁護士の方が住まわれる場合、プライバシーを確保するための庭のデザインが求められる場合があります。高い生垣やフェンス、プライバシーポリシーに配慮した樹木の配置などを提案することができます。
2
セキュリティ対策を考慮したデザイン:弁護士の方が住まわれる場合、セキュリティ対策を考慮した庭のデザインが求められる場合があります。門扉やフェンスの設置、防犯カメラの設置、センサーライトの設置などを提案することができます。
3
ローメンテナンスなデザイン:弁護士の方が多忙な場合、庭の手入れに時間をかけられない場合があるため、ローメンテナンスな庭のデザインを提案することができます。芝生の代わりに植栽を提案する、人工芝を利用するなどがその例です。
4
落ち着いた雰囲気のデザイン:弁護士の方が仕事のストレスから解放されるために、落ち着いた雰囲気を持つ庭を提案することができます。緑に囲まれた癒しのスペースや、ウッドデッキなどのリラックスできるスペースを設けるなどがその例です。
これらの要素を踏まえた上で、お施主さんに合わせた庭のデザインを提案することが重要です。また、お施主さん自身がイメージしている庭のイメージや理想をヒアリングして、その要素を取り入れた庭の提案をすることも大切です。」
検索結果の裏を取る必要があるのと同じく、ChatGPTの答えについても正しいかどうかのチェックは必要です。しかし、この検索→一覧→確認→まとめる の仕事を一挙にAIが負担してくれることにこのサービスの凄さがあります。この道具を使いこなすと、仕事の効率が大きく変わる分野はかなりあるでしょう。
これからはAIを使い込こなすスキルが必要と言われます。ChatGPTは今のところ無料で使えますので、是非一度お試しください。
ChatGPT:https://openai.com/blog/chatgpt/